インサイド・トイガン紀行では、弊社の新製品や魅力をご紹介すると共に、これまで語られることの少なかったトイガン製造の現場にご案内する事で、よりこの趣味を理解し楽しめるよう企画いたしました。多種多様な情報が飛び交い、時として上質な情報が埋もれてしまうネット社会において、少しでも一般ユーザーの方々が安心して情報を入手出来る場としてご活用いただければ幸いです。
発射機能を排除されたトイガンに関して、米国COLT社の商標権を日本国内ではRampant Classicが独占的に保有しています。ロゴは米国COLT社の所有であり、Rampant Classicはライセンスに基づきこの商標を使用しています。
ランパントクラシックでは、製品本体や各パーツに使用される原材料はもとより、鋳造工程や加工及び組立の全生産過程を日本国内にて行っております。パッケージ、同封されるデータブック、説明書に至るまで全てMADE IN JAPANにこだわり製作されます。日本製品が有する安心と高品質をお届けすることをお約束いたします。
今回は現在デリバリーを開始させていただいております新製品 「コルトS.A.A. Metal Locklite」 製造工程のうち、ランパントクラシックでの社内工程をご紹介いたします。
ずらりと並んだフレームです。鋳造したてのこのフレームに、これから数え切れないほどの工程を加え、ランパントクラシック製S.A.A.フレームをつくりあげてゆきます。
まずは作業しやすいように、フレームを作業台にセットして並べます。このように10本ずつセットにすることで工程をわかりやすく整理できるのです。
鋳造したてのフレームには、「バリ」「湯口跡」など仕上げを必要とする部分がたくさんあります。それを一つ一つていねいに、手作業で仕上げてゆきます。
「ヘラ」を使って細心の注意を払い仕上げをしています。社内加工においてもランパントクラシックは厳しい品質管理基準を置いており、たとえばいくつかの熟練を要する加工箇所は、選ばれた作業者しか作業できません。
平面を保ちながら磨きを入れる作業はとても難しく、作業者にとっても真剣勝負そのものです。
「ベルトサンダー」という機械で加工を入れているところです。機械は加工スピードが速いため一瞬のミスが命取りとなってしまいます。やはり気は抜けません。
「バフマシーン」による磨き工程です。ランパントではバフ磨き工程も自社で行なっています。スタッフのバフ磨きの腕前はプロ顔負けのレベル?です。
おまけ・ハンマーの組立工程の一部です。ファイアリングピンを組み込んでいます。
今回ご紹介した工程はほんの一部にすぎません。次回は各パーツを組み立てていく組立工程、パッケージング工程等をご紹介させて頂く予定です。乞うご期待。
今回は弊社の金属製モデルガン・Colt S.A.A. 1st Generation Metal Lockliteの製造過程のうち、メッキ工程をご覧頂きたいと思います。 画像はズラリと並んだメッキ槽です。
さっそく銅メッキのついたフレームがあがってきました。 この銅メッキは、例えば塗装でいうなれば「下地塗装」のような役割をはたすもので、製品に美しく金メッキを施すために必要不可欠な処理となります。
シリンダーもあがってきました。銅メッキの状態でも非常に美しい光沢を放っております。 通常であればこのまま次のメッキ工程へと進んでいくのですが、ランパントクラシック製品は一旦この銅メッキの状態でキズなどの異常が無いかどうか、外観検査を実施します。
外観検査を受けるために乾燥機に入っていくフレームとシリンダー。ドライヤーの吹き出し口のようなブロアーがたくさんついた機械のなかをくぐっていきます。 乾燥後は念入りにキズ等をチェックします。
無事検査を終えると、まず手洗いをします。というのも、いったん乾燥させてしまうと、乾燥によるホコリなどがついてしまう可能性があるからです。このように、ひとくちに検査といってもそのためにいろいろな工程が必要となります。手間はかかりますが、品質の確保のためには必要不可欠な工程です。
メッキ槽の電流を測る計器です。 メッキは電気的な処理なので、きれいにつけるためにはこのような電流管理が必要不可欠となるのです。 こういった細かなデータを一つ一つ管理することが製品の品質につながってゆきます。
これは新しく設置される濾過装置だそうです。 製品の品質だけではなく、環境対策も万全です。
そうこう言っているうちに銅メッキの上からさらにニッケルメッキのついたシリンダーがあがってきました。 ここまでくれば完成間近です。
1stロットのシリンダーに金メッキ(シャンパンゴールド)がついたところです。 色サンプルと見比べながら品質をチェックしています。
Metal Locklite シャンパンゴールド仕様の完成です。
※ Metal Locklite の発送について
現在すでに1stロットの10丁(シャンパンゴールド)を発送させて頂いており、次ロットの40丁は今月内、
さらに100丁を3月10日前後、その後は3月20日頃、3月末、4月初旬に分けてそれぞれ100丁ずつ、
順次出荷してまいります。
お客様をお待たせしており、まことに申し訳ございませんが今しばらくお待ち頂けますようお願い申し
上げます。
今回ご紹介するのは、実銃彫刻界のトップエングレーバーとして名高い竹内重利氏です。わが国の実銃彫刻界では非常に著名な第一人者であられます。そんな竹内氏の工房になんと今回は特別にお邪魔させていただきました。
竹内氏は日本の実銃彫刻の祖である故・小川四朗氏が率いた小川一門の出身であり、実銃への彫刻を専門とされております。したがってトイガンへの彫刻は通常は一切行なっておられませんでした。しかしながら、ランパントクラシックが米国コルト社に正式公認されたことを受け、ランパント製品の品質が実銃と同等レベルと認められた、として特別にランパント製品のみに彫刻をして頂けることとなったのです。(このようなことから、竹内氏が彫刻を施すトイガンはランパント製品だけであり、今後も他メーカーのトイガンに同氏が彫刻を施すことはありません。)
“「竹内重利」×ランパントクラシック”の記念すべき第一弾は、「ハンマーロックライトR」製S.A.A.“ディアボロ”モデルですが、今回は第二弾となる「メタルロックライト」製S.A.A.“ディアボロ”モデルの打ち合わせを兼ねてお邪魔させて頂きました。この「メタルロックライト」製ディアボロは、竹内氏とランパントクラシックとのコラボレーションでは初の金属モデルとなります。詳細は今月発売の「コンバットマガジン」に紹介記事が掲載される予定ですので、是非そちらもご覧ください。また、追って本ブログでもご紹介してまいります。
男の仕事場、必要なものが整然と置かれた作業台です。竹内氏のダイナミックかつ精緻を極めるエングレーブワークの数々はここから生み出されます。
実際に横から見せて頂いていても、「神業」というほかない超精密な仕事です。諸外国と比べて日本がとくに優れている点のひとつに、細やかな神経、気づかい等があるかと思いますが、まさにそのような「日本の良さ」を体現する精緻な美しさです。
鏨などはこのように2~3段の木製ディスクに収納されています。奥に見える木製の小物入れもどことなく「和」テイストで趣を感じます。
竹内氏の作品の究極レベルの精密さに一役買っているマイクロスコープ。
彫刻の対象物を固定するバイスです。そういえば以前このブログでもご紹介した米国コルト社のTim Looney氏が同様の形状のバイスを使用していましたが、こちらの竹内氏のものは対象物のテーパー角度等にあわせて自在に動く可動冶具がセットされております。このあたりの細やかな神経はやはり日本ならではのものではないでしょうか。
ランパントクラシック代表・兵頭と打合せ中の竹内氏。エングレーブに対する並々ならぬ熱意をもつ両者の間で早くも“第三弾”についてのアイデアやひらめきが飛び交います。いまだかつて無かったような画期的アイデアも飛び出し、次回作も想像を超える素晴らしいモデルとなりそうです。ご期待下さい。
お忙しいところ工房にお邪魔させて頂き、取材にご協力頂きましてありがとうございました。今後もその素晴らしい技術でランパントクラシック製品に芸術を施して頂けますよう、よろしくお願いします。
ただいま製作の遅れから商品デリバリーに遅れが生じております「コルトS.A.A.メタル・ロックライト 4 3/4」ですが、現在製造上のトラブルはすべて解消し、製作は順調に進行している状態です。商品発送の時期は、2012年1月下旬頃に最初の100挺(シャンパンゴールド)を発送させていただく予定です。
ご予約頂いておりますお客様、関係各位の皆様方にご迷惑をおかけしまことに申し訳ございません。今しばらくお待ち頂けますようお願い申し上げます。
今回の記事にて今年のランパントクラシック・ブログは最後の更新となりますが、今年1年皆様にたいへんお世話になりました。まことにありがとうございました。
そして来年もまた皆様にとって良い年でありますように。
来年もランパントクラシックをよろしくお願いいたします。